流し撮りのやり方:動いている被写体を撮る
Digital Photography School より。例によりおおまか翻訳。一部超意訳。
シャッタースピードを変えることで、撮影した写真に大きな違いが出ることは知られています。特にそれは被写体が動いている際に顕著になります。
ということで、今回は「流し撮り」について簡単に説明したいと思います。
このテクニックを使うと素晴らしい写真が撮れます。でも使えるようになるには練習が必要です。
流し撮りの基本的なやり方は、動いている被写体にあわせてカメラをパンする(転回させる)というものです。これにより、追った被写体は比較的シャープに、しかし背景はぶれたものになり、写真に動きとスピード感が出ます。レーシングカー、走っているペット、自転車に乗る人などを撮るときに使えるテクニックです。
動いている被写体がまっすぐ進んでいる時がいちばんやりやすいでしょう。進行方向が分かりやすく、カメラで追いやすいからです。左右に動いているようなものは不安定なぶれが出て気持ち悪くなることが殆どなので、とても難しいです。
■やり方
- ちょっと普段よりシャッタースピードを遅めにします。1/30秒くらいから始め、だんだん遅くしてみましょう。明るさと被写体のスピードにより、1/60秒から1/8秒くらいの間で設定してください。ただし、遅くするほど手ぶれが起きやすくなります。
- 被写体とレンズの間に障害物が入らないよう位置取りしましょう。また、背景をきちんと考えましょう。形や色的にできあがった写真を乱しそうなものがあれば避けましょう。単一の色の背景、またはシンプルな背景がベストです。
- 被写体が近づいてきたら、スムーズにカメラで追いましょう。転回可能な一脚もしくは三脚を使うのも良いでしょう。
- 被写体の通り道と平行になるよう身体を構えましょう。フォーカスが正確になります。
- 自動焦点追跡(トラッキングAF)があるカメラなら、シャッター半押しで使用します(被写体が追跡可能な速さの場合)。
- もし自動焦点追跡がカバーしきれない速さであれば、あらかじめシャッターをリリースする地点に焦点を合わせておきます。
- シャッターをリリースしたあとも(カメラに振動を与えないように優しく押す)、被写体を追いきりましょう。こうしてスムーズに追うことで、モーションブラーが最初から最後まで上手く出せます。
- 古めのデジカメ、またはエントリーレベルの機種の場合、「シャッターラグ」問題にも気を配らなければなりません。これは、シャッターを押した瞬間と、実際に写真が撮られる間のタイムラグのことです。もしシャッターラグが起きる場合、実際に写真が記録されるタイミングを想定して、カメラの転回を調節する必要があります。
この記事の原文で触れられているものではないのですが、流し撮りをしているところの動画も参考になりそうです。
2:04あたりが分かりやすいかも。
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